Tomohiro Tonaiさんのノート

(Web全体に公開)

2013年
12月08日
14:58

応援団の不条理な練習

応援団フリークの連載を「野球ノート」さんにほめていただきました。ありがとうございました。
500円券いただきました。「ありがとうございます!」
さて、今回は応援団の不条理な練習というテーマにお話を書きたいと思います。
部活としての応援団をやったことの無い人は、応援団の練習ってなんだ?
いったいどんな活動をしているのか?疑問に思うことでしょう? 「大声を出していればいいんじゃないの?」
なんて声も聞こえてきそうです。
まあ、声を出すことは重要です。ただ、大声を出すだけでなく通る声を出すことが必要なんです。
「お腹の底から声を出せ!」なんて、戯言かと思っていましたが、本当にお腹の底にある空気を吐き出すことを応援団では学びます。空気をお腹に吸い込み、その際、お腹に手をあてて空気がお腹にたまっていくのでお腹が膨らみます。実は慣れないとお腹ではなく肺にいってしまいます。そうすると、通る声がでないのです。大きな声と通る声その両方を成立させるためには、腹筋を使ってお腹の空気を一気に押し出します。そして、のどを開き口から出す。そうすると大きく通る声が出るのです。いわゆる腹式呼吸です。そのとき口は出したい音の「口の形」をすれば、OK。とここまでは、演劇部でも同じことをやっています。
僕は大学時代演劇をやっていたので、ここまでは応援団と演劇は同じでした。しかし、応援団はそのあと、美しさのかけらもない行為を行います。声をわざとのどに引っ掛け最初の一声を「だみ声」にします。そして、音を発したあとは、えづくぐらいまで、お腹の空気を全部絞りだします。最後の最後は全身が身もだえするような感じで・・・音を出し切るのです。応援団と演劇2つの体験を通して、同じ腹式呼吸でも表現の仕方がこうも違うものかと思ったものです。
さて、前のくだりでわかったとおり、声を出すために使う、「腹筋」、体を身もだえするため?の背筋。そして、
腕の筋力をつける腕立て、足腰の強化のためのスクワットとを練習でこなします。あとランニング。もちろん全てにおいて声を出すことは当たり前です。これらを行ったあとに、発声の練習を行います。身もだえしながら声を振り絞ります。そして、試合形式にあわせた応援歌や校歌、それらの「フリ」の練習です。この際、声や腕が徹底的に指摘され修正されます。これは本当にきつい。ずーっとやってます。できるまでやらされます。
というわけで、ここまでは、まったくもって理にかなった練習です。では、何が不条理なのかというと、たまに
訳がわからない練習の指示をうけることがあるのです。たとえば、雨の日の練習、廊下を匍匐前進してこいと言われました。そんな練習もあるのかと思い、やってみると、高校の廊下なんてめちゃめちゃ汚いし、さらには雨。練習着がぬれ雑巾のようになってしまいました。「こんなの練習でやるのか?やだなあ」と思って雨が降ると憂鬱になってたものですが、その1回以来、匍匐前進は行われませんでした。
「あれなんだったのだろうか?」といまだに思うのです。
匍匐前進の練習効果もさることながら、継続されなかった理由について。
応援団とは不可思議なシステムで、続いていることは意味がわからなくても伝統の名の下にやるのです。
しかし、初お目見えで1回でやらなくなるなんて、やってきたOBの気まぐれだったのか?いじめだったのか?いまだに答えはわかりません。あと、僕らのころは無かったのですが、今でも伝統ある高校の場合行われていると思います。『試合に負けたのは応援団が悪いからシステム』 。負けたら、ランニングで学校に帰ってくる、うさぎ跳びで学校まで帰るといったことが行われます。これも、大人になると良くわからない。確かに、一理はあるが負けたあとにそんなことしてもどうしようもないということが、大真面目で行わるのです。しかも、高校を卒業した大人の人(OB)たちが言うから驚きます。大人になるとわかりますが、「これただの鬱憤晴らしじゃないのか?」と。まあ、そういう人たちが練習に来るとアイスをおごってくれるので、許せるんですけど。
というわけで、もっと、不条理な体験や経験をしたかたは、いっぱいいると思います。ただ、高校生というものは多分、どの部活でもそうなのかもしれません。いじめなのか?練習なのか?紙一重的なものがあるのだと思います。でも、高校生というのはありあまる体力とちょっとしたバカな頭がそれを実行させてしまうのでしょう。大人になるとわかります。それも素晴らしいことだと。
とにかく、みなさんに知っていただきたいのは、応援団は単に大声をだしているだけではないということ。 通る声はみなさんに明確な指示が出せるようにしているということ。そういうことを行うための練習を日々行っているということ。

来るべき大会の時に是非、応援団にも大きな拍手を送ってあげてください。
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